
プーケットベジタリアンフェスティバルの由来
東南アジアの華僑が信仰する『九皇大帝』の祭り。タイではキンジェー(ベジタリアンフェスティバル)と呼ばれ、プーケットが最も有名。今から約200年前、プーケットが錫鉱で栄えていた頃、旅回りの中国歌劇団が得も知れぬ病気にかかった。彼らは神に祈りを捧げ菜食を続けると、皆完治した。それを知った住人たちが菜食の習慣を始めたというのがその起源といわれ、陰暦9月に毎年開催される。
『九皇大帝』とかかれた黄色い旗がプーケットの町にはためく。キンジェー、ベジタリアンフェスティバルの始まりだ。今年は10月4日から14日まで。プーケットタウンの中国寺のそばには黄色い旗に『齋』と書かれたベジタリアンフードの屋台が並ぶ。
祭りの見所は各中国寺から出発し、神が降りたといわれるマーソンたちの行進、刃が付いた梯子上り、そして火渡り。マーソンは、祭りの間、その身を神に捧げた人のこと。『神々の馬』という意味。時々、動物や老人、赤ん坊を思わせる振る舞いをするマーソンがいるが、それはそういった神が入ったかららしい。
マーソンはトランス状態にあるためか、常に首を振り、目はどこか別の次元を見ているかのようだ。自らに課す苦行として、金串やら様々なものを頬や身体に突き刺すが、神が降りているため、痛みはない
といわれている。寺に戻って金串を抜いた後のマーソンを見たことがあるが、出血もたいしてせず傷口の小ささにもびっくりした。
初めて見る人にはこの行進はあまりにショッキングだろう。加えておびただしい爆竹。音は大きければ大きいほど、邪悪なものを寄せ付けないらしい。そのため、辺り一帯が真っ白に煙るほど爆竹が鳴らされ、行進を見るのも決死の覚悟だ。道沿いの家ではお供物をだし、神であるマーソンに手をあわせる。供物はマーソンに取ってもらえると幸運とのことだ。
この行進は最終日前日を除き、早朝に行われる事が多いので見物に行くには早起きが必要。19世紀から続く、このスーパーナチュラルな祭りを毎年見ていると、信心はなくともやはり神様はいるんだなあと思えてくる。
[peg-image src=”http://lh3.googleusercontent.com/-18TC5n9DWAM/Vs9CF_vPaxI/AAAAAAAAJ-Q/ugXDOVff9B4/s144-o/town2013-3.jpg” href=”https://picasaweb.google.com/117077377691881327188/Feature#6255291078217263890″ caption=”” type=”image” alt=”town2013-3.jpg” image_size=”595×345″ peg_single_image_size_format=”C” peg_single_image_size=”w595″ peg_img_align=”none” ]2013年 主な中国寺での儀式スケジュール
マーソンのパレードは朝7時ぐらいからスタートします。火渡り、刃の梯子上りは夜8時ぐらいから。
10月7日:マーソンのパレード: Sapam Shrine (タウンマップI-11)
10月8日: マーソンのパレード :Sam kong Shrine(タウンマップG-8)
10月10日: マーソンのパレード:Bang New Shrine(タウンマップI-11) 火渡り: Sapan Shrine
10月11日: マーソンのパレード:Jui Tui Shrine (タウンマップH-9) 梯子のぼりSam koong Shrine Bang Neow Shrine
10月12日: マーソンのパレード: Kathu Shrine
10月13日: マーソンのパレード:Sui Boon TongShrine(タウンマップH-8) 火渡り:Kathu Shrine
夜 マーソンの大パレードがタウンで行われ、最終はサパンヒンまで神様を送る。