裸足でシンプルライフ-ピピ島滞在コメント
(プーケットウォーク臨時増刊号より)
小さなオン・ザ・ビーチのバーの看板に、“NO MONEY, NO HONEY, NO FUN”と書いてあった。このフレーズがやけに心に染みる人、お察しします。それでもヤシの木と青い空と海と、ダイナミックな島の風景を目のあたりにしていると、少なくとも“NO FUN”っていうことはないだろうさ、って気が自然にしてくる。みんなこのゆったりした島で何をしているんだろう?
と見渡して見ればタンクをかついでビーチから上がってくる人、リヤカーで器材を運んでいる人、トンサイ湾には多くのダイビングショップの船が停泊している。ピピにはたくさんのダイバーがいる。美しい海はすぐ目の前に広がっている。
ところでピピには車がない。島内の交通手段は徒歩と自転車。だからアスファルトの道もないので裸足で歩いている人も多い。欧米人でもここに慣れてくると、床が高くなっているレストランやこ洒落たバーに入るときはサンダルを脱いであがるようになる。これがピピ流。自国ではベッドでも靴で上がっちゃう人たちだけど・・。
「食」についてはインターナショナル料理も欧米人が多いのでケッコウ美味い。イタリアンの「アミーゴ」フレンチ「ル・グランブルー」、そしてピピベーカリー。おやつに試して欲しいのがパンケーキ。マレーシアのロティと言った方が想像しやすいかも。甘いものからチーズにポテト、ツナオニオンなど種類も豊富だ。
最後に海にはつかるだけで十分と言う方、ベイビューリゾート前のビーチに行ってみて。そこから見えるピピレイ島の眺めは最高!それからビーチの砂には生きた貝がいっぱい。その多さには本当にびっくり。貝をまた海に戻すと、一瞬の魔法から解けたように砂の中に、グリグリッと戻って行った。こんなの初めて見たので大感激。本当に自然の懐が深いんだな~と実感です!
ピピ島での暮らしは自転車か歩き。車がないというのがやッぱり現代の生活からかけ離れていてのんびりしていますね。 島での娯楽といえば釣りにはよく行きました。夜の桟橋でイカ釣りしたり、トンサイ湾から出たところの外洋にロングテイルボートで行ったときなんて、ものすごい波で頭グラグラだったけどアジが鈴なりで釣れました。 ピピ島でトローリングと言ったら、このロングテイルで行くのが一般的。プーケットみたいな大型船はありません。
小さい島ですがファラン(タイで白人のことをこう呼ぶ)の長期滞在者が多いので、フランス料理なんかも食べられます。「Le Grand Blue」、高床式のちょっとステキな店です。ピピベーカリーのココナッツブレッドはバカウマですよ。 ピピ島ではやっぱり何泊かしてのんびりして欲しいですね。無人のビーチでスノーケリングしたり、ダイビングに行ったり、なにもしないでボーッと過ごしたり。極楽ですよ。
(ピピ島に約5年間住んだ、K・Kさんより)
レームトンビーチに滞在するならモスキート島とバンブー島はおすすめです。二つの島をめぐってシュノーケルして3時間ぐらいで行って来られますよ。モスキート島は、海の中はすっごいきれいです。でも名前の通り、蚊がいるんですね。島がすりばち状になってるため、そこにたまった水が原因になるようです。バンブー島は白砂のビーチが続く島。もちろんシュノーケリングもできます。雨季は西風なので、レムトンビーチは東側だからは1年中泳げるというのも、ここの良いところです。
(ピピ島在住 Eさん)
もう長いことピピに住んでいます。こんな小さい島によく住んでいられるね、とプーケットの人からよく言われることもあります。でも私には肌に合うんでしょうね。仕事がオフのときはビーチ沿いのバーで飲んで、ビーチで泳いで・・・とか。 それからイカ釣り。自分で釣っているという感覚が楽しい。釣り上げたイカは刺身で食べたり、トムヤムにしたり。絶品ですよ!(海のオンナ・Mさん)
2泊3日でピピ島へ。ゆっくり海辺でランチをした後、午後はボートで小島巡り。さすが透明度の高いピピ島の海は、船の上からでもサンゴやカラフルな魚がみえる。そして切り立つライムストーンや小さな入り江は、何度見ても美しい。
ピピの1日にはふたつの顔がある。日中は日帰りツアーで訪れる人で賑わうが、夕方からは島全体が落ち着きを取り戻し、ゆったりとした南国特有の時が流れる。それは島に滞在している人だけが味わえる、とっておきな時間だ。
夜は友人達とディナー。お腹がいっぱいになった後は、ビーチのバーへ。お酒と日焼けで火照った肌に夜の潮風が気持ちよかった。ピピ島はプーケットに比べると小さな島。だからより南国の色彩が強く、『ピピスタイル』と呼べるようなピピならではの楽しみ方ができる。次はいついけるか今から楽しみ!!(プーケット在住 Jさん)
私の思い描く楽園にはいつもハンモックが登場する。海風を受けながら、椰子の木の間にかけられてゆらゆら揺れるハンモックの上で読書をしたり、昼寝をする。それはやはり非日常の世界なのだ。
数年ぶりに訪れたピピ島もトンサイ湾近くでは私が知る限り、ハンモックを見かけなかった。レームトンビーチに移動して宿泊するバンガローの目の前に私が思い憧れた風景が広がっていた。狂喜した。白砂のビーチは人影もまばらで、その風景を一人占めするように飽きることなく眺め続けた。
(プーケットウォーク 編集部)